日本楽器工房、祝オープン!
先月下旬に直方市の中心市街地に管楽器修理専門店「日本楽器工房」がオープンしました。
直方駅からアーケードを go strait ahead to 2nd crossroad.
私のお店のご近所さん。
日本楽器工房のリンクはこちらです。
店主は、私の高校の随分下の後輩で、春までヤマハに勤めていました。
この企業の看板店舗である東京銀座店に勤めながらも独立は勇気ある決断だったはずです。
昨日、遅ればせながら、拙奏でお祝いをさせていただきました。
店主の起業するまでの心模様を想像し、それを曲想になぞらえ起承転結のプログラムを構成したのです。
起:希望の誕生 村松健「くじらと泳ぐ日」
承:希望と不安の交錯 J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番 前奏曲
転:挫けそうになるが、再決意 サン=サーンス 「白鳥」
結:創業への推進 溝口肇 Piccolo
続:オープン日の夜 シューマン「トロイメライ」
急に寒くなった日でしたが、演奏を始めるころから陽が差してくれ、これもまた店主の心模様のよう。
このお祝い演奏の発端は、最近、私がよく口にする「幸せの連鎖」でした。
来週の16、17日は母校児童のための演奏会。
本来、昨日は、小倉南区のピアノの方の自宅でリハ予定でした。
ところが2週間前に、朝イチに病院再診察日となり、ピアノの方に直方までご足労いただくことに。
そこでこう閃いたのです。
それなら、リハの後、オープンのお祝い演奏をさせてもらおう。
店主は喜んでくださるばかりか、私にとって本番は良き修練の場となります。
さらに新聞の取材で、このお店のことを書いてもらえる。
かんまーむじーくのおがた と 自店の認知にも繋がる。
連鎖はもう一つありました。
4曲目の溝口肇さんの「Piccolo」は店主の高校の先輩、栗原美和子さんが世に送り出した曲。
もう一人の先輩である私が後輩に贈り祝う。
スチール弦で演奏しましたが、バッハの前奏曲は、まだ独学のレベルながらも、古楽奏法で。
人前での演奏はお初で、私にはたいへんな挑戦でした。
小心者ゆえに、やはりモダンで弾こうかと、当日朝まで迷いましたが、店主は起業に挑戦したのだから、私が守りに入ってはいけません。
全てのスラーを外して演奏しました。
そうすることで、楽句の繋がりや重要な音が明瞭となり、さらにはテンポ設定の考察も深めることができたのです。
モダンで弾く時よりも、演奏には傷を残しましたが、大収穫です。
店主の岐部祐一さん、ありがとうございました。
寒いながらも、電子ピアノを弾いてくださった中島由紀子さん、感謝です。
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