母校北小学校児童のための演奏会

【初日】

 初日、前半でイイ感じに児童の心を掴めたのですが、後半以降は2年生には冗長過ぎました。

 児童にとって、歌を歌ったり、楽器を弾いたりすることは、誰でも楽しくノレる。

 しかし、鑑賞に妙を感じてもらうには、あらためて難しいことと痛感。

 2年生に求めすぎたかな?

 反省を元に、二日目の今日は構成にテコ入れして、シンプルに。

 リベンジだぜ!

 さあ、待ってろ!お子ちゃまたち。

 昨日のような日の夜は、亡くなった愛すべき悪友が勤めていたバーで数杯引っ掛け、二人で作戦会議が開かれたものです。

 きっと、空の上から「ごめんね。一人で切り抜けられるようになりなさいね。」と。


【二日目】

 二日目は3年生。昨年、コロナで聴いてもらえなかった児童たち。

 初日の反省から、構成の練り直し。


 児童が教室に入り、全員が席に着くまで、ジブリの「さんぽ」を演奏、退場の時も。

 モーツァルトの時代、夜会の始まりに奏でるマーチのように。


 最初から、もうこちらのペース。

 イイ感じに楽しんでくれ、ノッてくれ、集中して聴いてくれました。

 3年生ともなると、少し落ち着くようですが、クラスの個性の違いもあるそうです。

 児童一人一人が違うから、オーディエンスが変わってくるのは当たり前。

 児童から学ばせてもらった二日間。


 そして、ご加護のお蔭。

 空の上の二人。

 愛すべき悪友、《花のれん》のお母さん。

 そして御守り。

 2010年に児童からもらった感謝状です。

 演奏会が終わってから、クラスで感想文を書いたそう。

 しかし、私に届くのが翌日。

 待ちきれず、プリントの余白に書いて、閉店間際に持ってきてくれたのです。


 御守りとして、いつもチェロ・ケースに忍ばせています。

 二日目は児童のお母さんが4人も来場してくださいました。

 そして、終演後、先生が「心にとてもイイ風が吹き抜けました。」と。


 先生はたいへん。

 だから、音楽や色々なもので、自分をリセットしてほしいです。


【児童たちからの手紙集】

 児童たちから感想を綴った手紙をいただきました。

 もう何冊になったかな?

 児童の年ごろに鑑賞を楽しんでもらうのは容易ぢゃない。

 そのコツをしってもらうために、「自分の気持ちや思い出を音楽に重ねてごらん。この曲は、最近、1番楽しかったことを思い浮かべてね。」、などなどを伝えてから、演奏を聴いてもらっています。

 2番目(上)と3番目(下)の手紙は2年生。

 他にも数人このような感想をいただきました。

 少数でもこちらの思惑は成功したかな?

 4番目の手紙は3年生。

 子供は好奇心が旺盛だから、調弦の行為さえ不思議に感じてくれる。

 答えの返事を書かねば。

 最後の心配の文章。

 亡くなった友人を思い浮かべると、ついつい目が潤んでしまいます。

 5番目の手紙も3年生。

 私はいぢられるのが好きなので、こういう上から目線的(もちろん本人にはその意図はないけれど)な感想はスキです。

 「音程」という語彙をよく持っていたと感心。

 6番目、7番目は手紙の裏に書かれていた追伸。

 嬉しいです。

 ありがとうございます!

【追記】

 児童たちからの手紙をもらった夜は、いつも濱ちゃん(濱崎年生さん)が勤めるバーに繰り出していました。

 二人でこれを読み、様々な感心を肴にウイスキー・グラスを傾けていたものです。

 もうその時間は来ない。


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