F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ハ長調 作品76-3 Hob.Ⅲ:77《皇帝》

 当夜の幕開けでありますハイドンの《皇帝》を紹介させていただきます。

F.J.ハイドン

弦楽四重奏曲 ハ長調 作品76‐3 Hob.Ⅲ:77《皇帝》

動画はこちらです。

 ハイドン65歳の作。

 晩年のハイドンは順風満帆。

 57歳の時に、30年近く奉職したエステルハージ家から年金支給付きの好条件で独立。

 その後、2度のロンドン訪問で大成功を収め、富も名声も得ました。

 それでも創作意欲は旺盛で、弦楽四重奏曲ではこの《皇帝》を含む傑作集、作品76(6曲集)を生み出したのです。

 ハイドンの弦楽四重奏曲集の中で最もよく知られた楽曲揃いで、この曲以外にも、《五度》や《日の出》など6曲中5曲も副題が付けられています。

 音楽に深い愛情を持ったエルデーディ伯爵が作曲依頼したことから、《エルデーディ》四重奏曲集と呼ばれています。

 《皇帝》の副題は第2楽章の主題に由来することはよくご存じと思います。

 これは現在のドイツ連邦共和国の国歌ですが、当初は、オーストリア皇帝の賛歌として作曲され、後にオーストリア帝国の国歌になったものです。

 最初の3つの楽章は、晴朗とユーモアに富んだ「これぞハイドン!」という音楽ですが、終楽章ではそれらを翻すような激情に驚かされます。

 さて、この曲集が作曲される4年前にベートーヴェンはウィーンに移り、ハイドンに弟子入りしています。

 彼は、ハイドンのパトロンのサロンで演奏される師の弦楽四重奏曲に接し、技法を直に掴みとっていたことでしょう。

 この曲集から3年後、ベートーヴェンは最初の弦楽四重奏曲を生み出すのです。

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