L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95《セリオーソ》
L.v.ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95《セリオーソ》
その動画はこちらです。
この曲はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中で、最も演奏機会の少ない曲の一つです。
秀作であるのに…。
ですので、今タレイアQがこの曲を取り上げてくれたことに、とても感謝しております。
弦楽四重奏オタクである私も、この40年で、3回しか聴けていないほど。
というわけで、当夜を逃しましたら、次はいつとなりましょう?
さあ、さあ、連休最終日は、「万難を排して」この室内楽定期演奏会に!
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
《ハープ》の1年後に書かれたこの曲は、タイトルの通り(セリオーソ=厳粛な)、極めて高い緊張感と、透明な繊細さが曲全体に貫かれています。
難儀が降りかかり、振りほどこうと何度ももがきますが、まとわりついてく…。
そして、救われない気持ちを一掃しようと、終結部で明るく振る舞う。
そのような混沌に満ちた音楽です。
それは数年後にベートーヴェンに矢継ぎ早に襲いかかる
経済的な困窮→重要パトロン2人の死去、一人は隠遁による
亡き弟の子供の親権を巡る裁判
創作のスランプ
大病
などなどの幾多の辛苦を予見しているかのようです。
そして、私たちにとっては、2年前の春、未知のコロナによって、困惑の渦に巻き込まれた時と被らないでしょうか?
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