【レビュー①】第49回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
《夢が夢で無くなる時、夢のようだと呟く誰かさん...。》
1994年からの願いだった福岡に根差した弦楽四重奏団。
私もしぶといです。
デビュー2年目は、王道の3巨匠のしこたま難儀な作品に挑戦!
大きく、一歩前進したことを確信しました。
もちろん、4人で一人の人格を築く緻密さについては、30年を迎えるエクセルシオや10年のタレイアとは比べようがありません。
だけど、今はこれで十分です。
それにああだ、こうだ言う輩にはカザルスの言葉を浴びせたい。
「ミスばかりあげつらってもののわかっていない連中には言わせておけばいい。たった一つの言葉、たった一つのフレーズに私は(オーディエンスは)感謝することができる。」
常設の弦楽四重奏団が不在だった福岡、地域発の弦楽四重奏団がここまで来たことを、まずは認めてほしいです。
このプロジェクトは、福岡発弦楽四重奏を育てるだけでなく、それを見守るオーディエンスの寛大さを育てることでもあります。
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