【レビュー④】第49回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
福岡発弦楽四重奏団のメンバーの方々から感謝の言葉をいただきました。
《音楽人生がより豊かになっていることを感じています。》
《こうして、再び、真剣に弦楽四重奏に取り組める、思わぬ機会をいただいて...》→仕事のやっつけ弦楽四重奏は簡単にやれますから。
などなど。
もったいない限りです。
弦楽四重奏は、演奏家もオーディエンスも真摯にさせる厳格だけど純粋な音楽で、そして、演奏家とオーディエンスにも極めて得難いものであることをあらためて感じさせられます。
1994年に岸邉百百雄さん主宰の福岡発弦楽四重奏団が解散して、30年近くになろうとしています。
その間、私は経済的な大きな苦境に陥り、今もその中から抜け出せていません。
しかし、福岡発弦楽四重奏団の再興を諦めず、こうしてスタートできたことに、この上ない喜びを感じております。
もちろん、これからですが。
私はチェロを嗜み、亡き先生より高等基礎を叩き込まれ、今でも日々、その精進を重ねています。
ですが、チェロを弾くより、弦楽四重奏を好きな人を増やすことの方が100倍以上も好きです。
これほどの生きている手応えが他にありましょうか?
会員さんで私の大久保彦左衛門的な存在の方がこう言ってくださいました。
《渡辺さんほど幸せな人はそうそういませんよ。経済的に大変な苦労をされていますが、渡辺さんよりもっと苦労されている方はいくらでもいます。しかし、渡辺さんほど有意義な自己実現をできた方はどれほどいましょうか?。今のご自分を当たり前に思ってはいけません。》と。
いつも、ありがとうございます。
勇気をいただいております。
0コメント