【レビュー①】第51回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
《直方(谷尾美術館 室内楽定期演奏会)では何も心配することがない。》
随分前に大友肇さんより、いただいた言葉です。
光栄です。
それは、直球勝負の弦楽四重奏曲にオーディエンスが熱い反応を還してくれることにあります。
今回も1曲目のベートーヴェンの《セリオーソ》の冒頭から、スンゴイ一体感が生まれました。
そして、曲順を変えていただいたモーツァルトの第18番K.464では、オーディエンスは、激しい感情の吐露の前2曲との受容と異なって、理知と浮遊の泉に身を委ね、静かな共感の空気を醸してくれたのです。
6万人弱の小都市でオーディエンスがこのように健やかに成長にしてくれている…。
得難いことです。
それもこれも、13年間、エクセルシオが聴かせてくれたこと、オーディエンスが聴き重ねてくれたことに他なりません。
さらに、日本を代表する弦楽四重奏団とこの小都市での演奏会オーディエンスとの間に堅い絆が生まれていることも。
主催者冥利に尽きます。
ありがとうございます。
これからも宜しくお願いいたします。
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