【レビュー①】第53回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
昨日の残暑厳しい折に、多数の皆様にご来場いただき、眞にありがとうございました。
そんな気候でしたが、《心あたたかい》という言葉がピタリの演奏会でした。
曲間に河野文昭さんが語られる《音楽夜話》は演奏を聴く導入を柔和に築いてくださり、
サロン演奏会の極み。そして、構成も秀逸!
1曲目のベートーヴェンの作品、10歳の少女に捧げた慈愛溢れるこの曲に
オーディエンスはすっかり胸襟を開きました。
そこにモーツァルトの軽妙な楽曲が華を咲かせる!
後半のブラームスは感情の洪水そのもの。
オーディエンスはただ心を委ね、幸せの渦に。
各曲が素晴らしかったのはもちろんですが、それぞれの個性を相乗し合う、極上の御膳でした。
さらにアンコールも!
ハイドンのピアノ三重奏曲 第25番《ジプシー風》から第2楽章。
とても美しい楽曲で閉められ、
当夜の3曲と同じくウィーンの音楽を選ばれた心憎いはからいでした。
折角ですので動画を紹介いたします。
チェロが大友肇さんのものです。
30歳代の河野文昭さんが参加された岸邉百百雄さんの弦楽四重奏団、
福岡モーツァルト・アンサンブルを聴かれた方が10人ばかり、ご来場くださり、嬉しい限りでした。
<追記>
後日、河野文昭さんからいただいたFBのメッセージも併せて掲載いたします。
渡辺様
昨日は大変お世話になりました。お客様皆様が心から楽しんでくださっているのがよくわかり、とても嬉しく思いました。渡辺さんがお客様を大事にしてシリーズを魅力的に継続して下さっているおかげだと思います。
私もモーツァルトアンサンブル時代のお客様に何人もお会い出来、懐かしさで胸がいっぱいになりました。
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