【レビュー②】第54回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
今日はアンケートを紹介いたします。
♪ 前回も思ったのですが、福岡発弦楽四重奏団は良い意味で独自の音色を持っておられ、それが音楽の核心をより聴かせてくれるように思います。
ハイドンは弦楽四重奏曲を確立した作曲家で、作風はシンプルとの先入観があったのですが、今日の演奏でそんなことは無い、色々な要素があり、時代を先取りしたような響きを感じ、ハイドンを見直しました。これもこの四重奏団の賜物と思いました。
シベリウスはライヴでは滅多に聴けないので、シンフォニストとは別の面に触れたことができたように思います。次回も楽しみにしています。
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♪ シベリウスは重厚で、深い森の中の霧に沈んだような気持ちになりました。
自己の内なる闘いと、声なき声を出そうとしている葛藤を感じました。
また聴きたくなる雰囲気でした。ありがとうございます。
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♪ 素晴らしかった。音の美しさに酔わされました。
ハイドン、ベートーヴェンともに最終楽章はシンフォニーかと感じ、圧倒されました。
シベリウスは苦しい音楽だったが最後は圧巻!
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♪ 椅子が変わって、とても気持ち良く聴けた。
ハイドン、ベートーヴェン、シベリウスとプログラム構成もとても良かった。弦楽四重奏はいつもながら大好きだ。
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♪ 演奏中、演奏者の表情や音などから、曲一つ一つに対する熱い想いが伝わってきました。
特に山下さんの大きな身体の動きと表情の移り変わりが目に留まりました。
そして、演奏者の方々が全霊で息を合わせる音がこちらまではっきりと聞こえてきて、より演奏に集中できました。
特に心に残ったのはJ.シベリウスの第4楽章Allegro ma pesanteです。
「決意」を感じさせる部分でヴァイオリンが表す強い意志がとても伝わってきました。
※ この最後の感想は高校生(中学生?)の方によるものですが、この方は小学生の頃から、会員さんであるご親戚の方に連れられて、聴きに来てくれています。
10代の方が聴き重ねてくださることだけでもありがたい限りですが、印象をご自分が有する言葉で伝えてくださったことを嬉しく思います。
未来のオーディエンスが育つ過程を見る思いです。お連れくださっている会員さんには本当に感謝です。
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