J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009

 当夜の前半は、チェロ音楽の聖典から2曲をお聴きいただきます。

まず、最初の曲「J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 第3番」の動画です。 

 1717年、バッハは32歳の時にケーテンの宮廷楽長に迎えられました。

 当地の侯爵は音楽に理解が深く、優れた奏者を抱え、自らも楽器を嗜むほどでした。

 その恵まれた環境の中でバッハは管弦楽組曲、ブランデンブルク協奏曲など器楽の傑作を数多く生み出したのです。

 さらには実験的な創作の挑戦も許され、無伴奏のヴァイオリンおよびチェロで豊かな和声と精巧な対位法を併せ持った壮大な世界を創造したのでした。 

 これまで伴奏に従事していたチェロが独奏楽器として扱われはじめたころで、その独奏も伴奏付きだったから、やはりバッハは並はずれた作曲家ですね。

 第3番はチェロが明るく、そして存分に鳴り響くハ長調で書かれ、雄大な音楽を聴かせます。

 前作第2番の悲劇的な楽想とは対照的です。

 それには理由があります。

 第2番を創作するころに最初の妻マリア・バルバラと死別してしまうのです。

 その深い哀しみを第2番で吐露しました。

 そして数人の子どもを抱えて途方に暮れていたことでしょう。 

 しかしほぼ1年半後には同じ宮廷の歌手であったアンナ・マクダレーナを迎えることができたのです。

 マクダレーナは優れた音楽家でるばかりか、バッハの仕事を支えた良妻だったのです。

 その幸福で揚々たる心境が楽曲の隅々までに満ちています。

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