【お客様の感想②】第34回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会
恒例のアンケート紹介です。
「ベートーヴェンの生誕250年ということで期待して参りましたが、期待以上の音楽に出会えました。現代音楽との構成もすばらしいものでした。
クラリネットのソロははじめてだったのですが、十分に聴き応えがありました。またちょっとしたハプニングでしたが、チェロ(のソロの)國枝(春恵)さんの楽曲もさることながらすばらしい音と出会えました。ありがとうございます。
直方でこのようなレベルの高い音楽会。もっと「広く多くの方に聴いていただきたいですね。」
構成についての高評、ありがとうございます。その作曲家のオマージュ企画ですと、その作曲家の作品のみで組まれることが一般です。しかしこの演奏会ではベートーヴェンの作品を前後の時代の音楽と対照して堪能していただく意図です。以心伝心、嬉しい限りです。
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回答にありますよう、クラリネット、およびチェロの無伴奏作品が予告なしで演奏されました。以下の2曲です。
ティベリウ・オラフ(Tiberiu Olah ハンガリー生誕 1928-2002) / クラリネット独奏のためのソナタ 1963
國枝春江 / エレジー ~ チェロ独奏のための1990
「若きベートーヴェンの軽く鼻歌まじりの歌。春の始まりにふさわしい曲でした。クラリネット、チェロのソロの曲の妙味。堪能しました。ブラームスの穏やかで心に滲み入る三重奏曲。移ろいゆく春を感じました。
一部の終わり(17:48)に急患発生。聴衆に医療関係者多く、適切な処置が行われ幸いでした。
当面、具体的に必要なことを発表し、協力参加を呼びかけては如何でしょう。」
各曲を今の季節感とともに感じていただき、ありがとうございます。今回のできごとに対して、医師のお二人と美術館の職員の方が即座に対応され、そしてお客さんが静観して成り行きを見守られ、演奏会の再開を待ってくださったことに救われました。
そろそろ運営の仕事を色々な方々に分担していただかねばと感じております。ご配慮、ありがとうございます。
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最後に短いながらも、とても率直な感想を3つ。
「臨場感ありすぎ。クラシック(音楽)をこんなに近くで感じたのは初めてである。」
「初めて聴いた曲ばかりでしたが、初めての音に出会って面白いなあと思いました。」
「若い人の現代音楽だなぁと感じました。日ごろの雑音の中での生活。演奏に集中して体中に染み渡るようです。」
室内楽は19世紀前半までは個人の館などとても小さなスペースで聴いていました。ですので作曲者の内面の吐露を手に取るに感じ、さらには初めての音楽であっても聴き手と作曲家がコミュニケーションを取れていたのでしょう。
この演奏会は室内楽を聴くには理想的な環境と思います。
こうして音楽と近く接し感じ、その喜びが日常の生活の中で大切になってくれることを願います。
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