【案内①】第36回定期演奏会 クァルテット・エクセルシオ シリーズ13
バロックから私たちの時代の楽曲で祝うベートーヴェン250歳
10夜のオマージュ 2019-20年
「第4夜」ベートーヴェン55歳。人生の最期に残した40分の回想録とは?
2019年6月23日(日)開演17時 開場16時30分
入場料 3100円、学生1600円 当日各500円増
未就学児入場不可
小、中、高、大学生(24歳以下)の方々を各回10人招待いたします(前日までの申し込み制)。
なお小学生は同伴保護者のチケット購入が必要です。
公益財団法人福岡文化財団、公益財団法人朝日新聞文化財団助成事業
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【出演者】クァルテット・エクセルシオ
ヴァイオリンの西野ゆか、北見春菜、ヴィオラの吉田有紀子 、そしてチェロの大友肇からなるクァルテット・エクセルシオは創立25年の円熟期を迎える弦楽四重奏団です。
近年は日本の室内楽の主要公演の一つでありますサントリーホー ルの「チェンバーミュージック・ガーデン」の出演や海外公演を重ね、日本を代表する弦楽四重奏団としての風格が備わってきた彼らの詳しい紹介はまた次回。
【曲目紹介:(サイト主、注)予習出来るよう、全曲のご紹介を最初に入れていただきました】
「ベートーヴェン55歳。人生の最期に残した40分の回想録とは?」
当夜のメイン、弦楽四重奏曲第14番は亡くなる前年の作品で、絶筆から数えて3番目にあたります。
「第9」交響曲と同時期にベートーヴェンは一連の後期四重奏曲を残しました。
それらは音楽の最高峰、人類の至宝と名高く、中でもこの第14番は最も心が奮える曲で、ベートーヴェンの素顔、人間らしさにふれることができる名作です。
それに併せて、まず幕開けはハイドン円熟期の第70番。
ハイドン61歳、最初のロンドン演奏旅行を終え、熟達した筆に磨きがかかり、彼らしい晴朗さに洗練さが加わっております。
ベートーヴェンが故郷ボンからウィーンに移り、ハイドンに弟子入りした翌年に書かれました。
明らかに7年後に作曲されたベートーヴェン最初の弦楽四重奏曲集作品18の下敷きとなったことが伺えます。
次いではベートーヴェンの40歳下のシューマンの第1番です。
ベートーヴェンの四重奏曲の大きな頂きを前に、誰もがその創作には慎重で、シューマンも同様でした。
当夜の第1番は満を持して生まれた3曲集のトップ。
そのきっかけは2年前のクララとの結婚でした(シューマン30歳)。
女性の力はやはり素晴らしい!
( `―´)ノ
処女作ゆえのときめきと喜びに溢れ、それにシューマン特有の詩情豊かな楽想、極端な感情の推移と起伏が描かれています。
弦楽四重奏におけるベートーヴェンの周辺=ベートーヴェンに影響を与えた、与えられた楽曲を併せて聴く心憎い構成。
楽聖オマージュに相応しい一夜となりましょう。
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