L.v.ベートーヴェン  ピアノとチェロのためのソナタ 第2番 ト短調 作品5-2

【5つの名作でベートーヴェンの生涯を綴る!】 

 今回からプログラム曲を紹介していきます。

 ベートーヴェンは、1770年12月16日未明、ドイツのボンにて、は生を受けました。

 幼少より音楽の才を開きましたが、アルコール依存性の父親、病気がちな母親に代わって、ベートーヴェンは10代前半のころより一家を支えていたのです。

 ボンの宮廷楽団に勤め、21歳の時にハイドンに弟子入りを認められ、ウィーンへと移ったのです。

 L.v.ベートーヴェン

 ピアノとチェロのためのソナタ 第2番 ト短調 作品5-2

 《畏怖、情熱。そして希望》

 こちらがその動画です。

 長大な序奏が置かれ第1楽章、宿命的なものが迫る予感に支配され、それと対峙する情熱と焦燥が疾走します。

進行する耳の疾患、身分が違う女性への届かぬ想いを吐露したのでしょうか?

 一方、第2楽章はそれらを払拭するかのような明るく華々しいロンド。

 前年、ウィーンでのデビューで成功を収め、それに支えられたしなやかな自信と希望に溢れています。

 ソナタ第2番は、第1番、および3つの変奏曲とともに、1796年、25歳の時に作曲されました。

 ウィーンに移り住み4年、プロシアの宮廷を伺候した際に、そこで抱えられていたフランスのチェロの名匠、デュポール兄弟の妙技に触発されて生み出されました。

 それは、ピアノとチェロが対等に会話する、音楽史上初めてのこの編成の二重奏曲だったのです。

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