L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第3番 二長調 作品18-3

いよいよ明日となりました。

今日は2曲目のベートーヴェンの楽曲の紹介です。


前回の投稿に書きましたよう、この曲は当夜の幕開けに演奏される師ハイドンの《日の出》から1年後に書き上げられたものです。

この2曲は驚くほど自然に繋がります。


L.v.ベートーヴェン

弦楽四重奏曲 第3番 二長調 作品18-3

こちらがその動画です。


師弟2曲の自然な繋がりは以下の理由によります。

ベートーヴェンは、この曲を完成する6年前に、ハイドンに師事するために、故郷ボンからウィーンへと移りました。

楽聖は初めての弦楽四重奏曲の創作にあたり、師のパトロンのサロンで上演される師の四重奏曲の楽曲技法を直に掴み取っていたことでしょう。


一方でハイドンは、弟子が生み出す情熱的な楽曲に、若き《疾風怒涛》期に傾いたロマンティズムを思い出したのではないでしょうか?

第1曲の《日の出》の第2楽章に溢れる情緒はそうした弟子ベートーヴェンからの影響に思えるのです。


この2曲を1夜で聴けることは九州では稀少な機会で、弦楽四重奏の古典派からロマン派への移行を体感していただけましたら幸いです。


ところでこのベートーヴェンの第3番は曲集、作品18の6曲中では最初に完成されました。

つまり、楽聖の弦楽四重奏曲の処女作です。

30歳を迎えるころの作で、創作の波が破竹の勢いとなり、傑作を次々と生み出したのです。

中でも、作品18、同年作の交響曲第1番は堂々たる出来栄えで、当時の代表作です。


第3番の穏やかで希望に満ち溢れる楽想、それはこのころに、生涯通じての理解者となる女性たちとの親交が始まり、その精神的な充足が反映されたからでしょう。

特に動画7分56秒からの第2楽章は素敵です!

月夜に胸の奥を粛々と告げるかのような美しい抒情を聴かせます。

若き楽聖の緩徐楽章の中で最も成熟した音楽の一つです。


どうぞご期待ください。

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