【こぼれ話】第57回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
先月開催の第57回定期演奏会のアンコールに、亡き会員さんの追悼演奏をしていただきました。
この会員さんは、「自宅から歩いて行ける場所にとてもイイ演奏会があって嬉しい」とおっしゃって、初年度、2010年度からずっとご夫婦で聴いてくださった方。
追悼演奏は、当夜の第1曲目のハイドンの《ラルゴ》から、その《ラルゴ》楽章。
この楽章、#(=十字)がたくさん付いていることと、故人を偲ぶような厳かな音楽であることから《十字=お墓》とも呼ばれています。
追悼の想いのこもったあたたかい空気に溢れ、心に沁みました。
この追悼演奏に、奥様はとても喜んでくださいました。
そして、終演後、一度帰宅されて、
再び、美術館まで御礼を持って来てくださったのです。
ありがとうございました。
この度頂戴いたしました浄財は大切に使わさせていただきます。
また、今後もご来場賜わりますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。
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