【案内③】第35回定期演奏会 Ensemble +PLUS
彼の名前は渡辺伸治。
節句人形店を営む一方で、愛する弦楽四重奏の浸透普及に励むクァル・オタ(クァルテット・オタクの略)である。
(・ω・)ノ
彼が弦楽四重奏の虜となったのは30年ほど前のこと。
元・九州交響楽団コンサートマスター、元・京都市立芸術大学教授岸邉百百雄氏が主宰する弦楽四重奏団、福岡モーツァルト・アンサンブルとの出会いによる。
そしてこの地域発弦楽四重奏団の活動は聴衆とともに成長するものであり、その復活が渡辺の「宿望」である。
( `ー´)ノ
2006年、渡辺は破綻した父親の事業の整理と並行して、現在の彼の節句人形店を立ち上げた。
そして人生再建と生活再建の日々の中、彼は直方市で室内楽定期演奏会の構想を練るようになる。
「宿望」は四重奏団無しにはどうにもならない。
ならばまずは弦楽四重奏を愛好する聴衆の集まりを育てようと考えたのである。
その企画は弦楽四重奏だけではなく、ピアノと弦楽器とのアンサンブル、九州縁の演奏者の紹介などで構成されていた。
なせなら「仲間づくり」には門を広げておくことが欠かせないからだ。
周到な企みである。
( ̄ー ̄)
そして2008年、渡辺はクァルテット・エクセルシオと出会う。
それがこの構想を本格的に始動させることになり、2010年に立ち上がる。
(*''▽'')
3年目くらいからビギナー聴衆が演奏者に反応を還すようになった。
演奏会の理解者や支援者が少しずつ集まっていく。
それらは継続に辛苦を重ねる渡辺には、何よりのご褒美だった。
しかし無理を重ねて大病を患い、救急搬送。
倒れた場所に人がいなければ死んでいた。
((+_+))
ところが渡辺は倒れてもただで起きない。
入院中の病院で女子看護師との時間をしっかり楽しんでいたのだ。
タフなオヤヂである。
(#^^#)
退院して2月ほど経った爽やかな秋の風が吹く10月、渡辺はある演奏会に足を運ぶ。
それは渡辺の「宿望」を焚きつける時となったのだ。
0コメント