R.シューマン 幻想小曲集 作品73

第37回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会、後半第1曲目です。

こちらが動画です。

 シューマンはベートーヴェンとシューベルトが築いたロマン主義の後継者です。

 一方で音楽に卓識があり、「音楽新報」を創刊して多数の評論文を執筆し、さらにショパンやブラームスなどの才能を紹介した人でもあります。

 シューマンは30歳代の初めから鬱病に悩まされていました(3曲の弦楽四重奏曲を書いたころ)。

 しかしその終わりころに創作の円熟期を迎え、深い思索を聴かせる作品を数多く生み出したのでした。

 今宵の幻想小曲集もその一つです。

 原曲はクラリネットとピアノのための作品ですが、チェロの音色が楽曲の持ち味をさらに際立たせています。

 3曲からなり、切れ目なく続けて演奏されます。

 情熱を秘めた歌に始まり、第2曲では感情が彷徨し、終曲は激しい情感で邁進します。

 そして頂上を築いた後に、第1曲と第2曲を回想して堂々と幕。


(以上、第37回定期演奏会)

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第5回定期演奏会

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