5/16(日)第43回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会①

 今期より新しくスタートする古楽シリーズ、第1弾は寺神戸亮さんによるJ.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン作品 全6曲演奏会の第1夜です。

 バッハ以前のイタリアの器楽の大家、コレッリ以来、6曲集の場合、前半に教会ソナタ(ソナタ)3曲、後半に室内ソナタ(パルティータ)を置くことが伝統でした。

 しかしこの曲集ではソナタとパルティータが交互に配列され、寺神戸さんはこの異例の配列に重要な意味があると指摘されます。

 それは、同じ番号のソナタとパルティータが組となり、

・最初の2曲、すなわちソナタ1番とパルティータ1番はそれぞれに悲壮感の表現であり、その中に慰めや人生の喜びなどを織り込んだもの

・第2番の2曲はさらなる絶望感から復帰、希望への転換

・第3番は別れと祈り、そして昇華

それらによって、バッハの宗教観と人生観が見事に貫かれ、さらには綿密な構成感が築かれ、彼の最高峰作品の一つになっていると語られました。

 さて、2夜に分けての全曲演奏会の場合、ソナタとパルティータの第1番の後に、有名な《シャコンヌ》を含むパルティータ第2番を配するのが常套です。

 時間配分が良く、《シャコンヌ》が第1夜のクライマックスを堂々と飾ってくれるからです。

 ところが、寺神戸さんはこの曲集の配列にある意味を探りたいと、今回はそれに従ったプログラムを提案されたのです。

 寺神戸さんのバッハへの対峙、期待が高まります!

かんまーむじーく のおがた応援サイト

直方谷尾美術館室内楽定期演奏会を主催する「かんまーむじーく のおがた」の公認応援サイト。 代表の渡辺伸治氏がFBでアップされた記事を基本的に「そのまま」転記・紹介いたします。 ※「演奏曲目【目次】」頁はこれまで演奏された曲を全て掲載。室内楽の曲目解説としてもご利用いただけます。 ※「渡辺氏の独り言」頁を新設。こちらの記事も少しずつ遡って追加していきますので、お楽しみに!

0コメント

  • 1000 / 1000