I.ストラヴィンスキー イタリア組曲

 当夜の1曲目、ストラヴィンスキーのイタリア組曲を紹介いたします。

 こちらがその動画 です。 

 ストラヴィンスキーは20世紀のロシアのバレエ音楽の大家で、彼の才能を見出したロシアのバレエ団の総支配人、ディアギレフとともに、《火の鳥》、《ペトルーシュカ》、《春の祭典》などの傑作を世に送り出しました。

 そして、ディアギレフはストラヴィンスキーを仕掛け、バロック時代のペルゴレージらの楽曲を編纂・編曲してのバレエ音楽《プルチネルラ》を企てます。

 さらにそれから抜粋して、チェロとピアノのために編曲したのが当夜の《イタリア》組曲です。

 編曲の編曲ですので、ストラヴィンスキーのオリジナル作品ではありませんが、原曲の造形を変えることなく、新しい風味に仕上げたところは彼の素晴らしい手腕によるところ。

 《プルチネルラ》の物語は男女の恋愛喜劇です。

 モテ男であるプルチネルラ、彼に想いを寄せる街の女、彼女たちに恋する男たち、プルチネルラの恋人、それぞれの想いが交錯し、ドタバタ劇が繰り広げられます。

 もちろん、最後は大団円のめでたし、めでたし。

 そんな他愛のない話を思い浮かべれば、明るく軽妙で、それでいて抒情的な旋律が満載のイタリア組曲を数倍楽しめましょう!

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