L.v.ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 変ロ長調 WoO 39
今回から、当夜の曲を紹介していきます。
1曲目から胸キュンです。
L.v.ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 変ロ長調 WoO 39
その動画はこちらです。
ベートーヴェンの優しいまなざしに包まれたこの曲は単一楽章の短い小品で、
友人のアントニー・ブレンターノの当時10歳の娘、マクシミリアーネに捧げられました。
楽譜には《私の小さな友人マクセ・ブレンターノに。ピアノを弾く上達の励ましのために》というベートーヴェンの言葉が添えられているのです。
ピアノはマクセの腕前を配慮しつつも優雅に歌い、ヴァイオリンとチェロが優しく寄り添い引き立てる。
いやはや、ベートーヴェンの心憎い粋なはからいで、こうした彼の一面を伺い知れる曲です。
慈愛に満ちた楽想はマクセへの愛情はもちろんですが、1812年作の中期から後期への過渡期作品ゆえに、この時期の特徴の一つであります穏やかで柔和な感情表現も相まっています。
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