日経新聞コラム2018.8.10【コンセール・エクラタン福岡演奏会】
2018年8月10日(金)日経新聞九州版の夕刊に掲載されたかんまーむじーく のおがた代表の渡辺伸治氏の原稿です(北部九州のみ配布/16日に全日版再掲載、全九州配布)。
また、以下は別のところで渡辺氏が書かれた文章です。
モダン楽器で古楽の表現解釈および奏法を目指すコンセール・エクラタン福岡を7月27日の第6回演奏会のレビューを兼ねて紹介しました。
C.P.E バッハ チェロ協奏曲 イ短調 H/432
F. J. ハイドン 交響曲 第6番 ニ短調「朝」 Hob.1-6
W.A. モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550(第1稿)
ガット弦による弦楽の響きは繊細である一方、辛口純米酒のような野性味も感じさせます。
吟醸酒にはない雑味ですら味わい深い。
そして心を静かに揺さぶる表現解釈。
古楽を親しく感じることができた一夜でした。
ハイドンの「朝」は、九州交響楽団がこれまでの主催演奏会で取り上げておりませんので、九州初演でしょう。
とても有意義なことです。
近年、九州でオーケストラや合奏団の設立が相次ぐ中で、エクラタンはとても高い理念と独自性を有しています。
まだまだ発展途上にありますが、私たちの地域発のこの古楽導入オーケストラに聴衆や演奏会主催者が関心を持ち、育成に参加してほしいと願い執筆しました。
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