B.バルトーク 15のハンガリー農民歌 Sz. 71
バルトークは20世紀のハンガリーを代表する作曲家、ピアニストで、自国の民俗音楽の研究に貢献しました。
20代の半ばに国際コンクールで良い結果が得られず、それが転機とってハンガリーの民謡採集を本格的に手がけるようになったのです。
中でも古い農民歌との出会いは、これまで強い影響を受けてきた西欧音楽からの解放、自己のスタイルを確立する出発点となったのでした。
この楽曲は採集した農民歌の基本的な性格を生かして、ピアノ独奏に編曲したもので、当夜はフルートとピアノ二重奏版で演奏します。
15曲それぞれはとても短く、全曲は4部に分けられ、緩-急-緩-急の多楽章的な構成を取ります。
第1部:「4つの古い旋律」と題された第1―4曲
第2部:スケルツォ第5曲
第3部:バラード第6曲
第4部:「古い舞曲」と題された第7-15曲
素朴な民謡たちですが、併せ持つ神秘性と瞑想性がバルトークを惹きつけてやまなかったのでしょう。
それでは、この曲の動画をどうぞ!
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