5月10日(土) 第59回定期演奏会 若松夏美 大塚直哉④
今回は
バッハのヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ
第3番 ホ長調 BWV1016
です。
こちらがその動画です。
ソナタ第2番の第4楽章で冬の旅が終わりと思いきや、
ソナタ第3番は
今年の3、4月のように冬に戻り、また春へを繰り返します。
第1楽章は心の傷のかさぶたをかばいながら、ゆっくりと前へと歩むようです。
勇気をもって、少し歩みを早める第2楽章。
第3楽章では忘れ雪が静かに降り積もり、追憶に支配される…。
そうして冬の旅が終わる第4楽章は雲外蒼天。
空の上の子息の幸せな様子に励まされているかのようです。
30年前、私の姉は38歳の誕生日の迎える3週間前に病没しました。
母はどうやってその哀しみを乗り越えたのだろう…?
このソナタ集、やはり妻と4男との死別を感じさせる無伴奏ヴァイオリンのソナタ&パルティータ、および無伴奏チェロ組曲を聴く度にこの思いが巡るのです。
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