5月10日(土) 第59回定期演奏会 若松夏美 大塚直哉⑤

当夜はチェンバロ独奏曲も上演されます。

今回、奏でられるチェンバロについて(下の画像)、奏者の大塚直哉さんよりコメントをいただいております。


「こちらのコンサートでは、唐津の中村壮一さんのフレンチモデルを弾かせてもらう予定です。

この楽器は多くの方に聴いていただきたい名器です。

ちょっと遠方の方もよかったぜひ。」


休憩を挟んでのチェンバロ2作品はいずれもバッハ作品で、

対極的な趣向です。


まずは

イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971

です。

こちらがその動画です。



バッハは若いころよりのイタリア音楽、特にヴィヴァルディの協奏曲の研究に熱を入れていました。

イタリア協奏曲はその大きな結実で、通常、オーケストラと独奏楽器で奏でられる協奏曲を作品一艇のチェンバロで試みた革新作です。

協奏曲ではオーケストラの強奏、独奏楽器の抒情的な歌の場面交替があり、それを音量・音色の異なる二段鍵盤で実現しているのです。

快活・明朗な第1楽章。

第2楽章は感傷的に歌い、力強い邁進の第3楽章で幕を閉じます。


そして、今一つは

前奏曲とフーガ BWV849嬰ハ短調 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 第4曲

です。

こちらがその動画です。



ケーテン奉職時代に、

バッハ自身の設計に基づく優れたチェンバロ楽器が製作され、否が応にもバッハのモチベーションは高まりました。

この著名な平均律クラヴィーア曲集 第1巻もそうして生まれました。

鍵盤楽器のための芸術作品の頂点でありますが、長男のための教育音楽でもあったのです。

高い緊張感と敬虔深さ、まるで壮大な建築物のような音楽です。

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