2018.04.26 15:00第31回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会レビュー 美術館を会場とした演奏会では、聴衆は演奏だけでなく、展示作品からもイマジネーションを触発されて、時には相乗するから面白いです。 今回はその頂点でした。
2018.04.19 15:00第31回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会2018年4月21日(土)17時開演【占部由美子&フレンズ シリーズ5: アンドラシュ・アドリアン フルート~音楽の捧げもの~】 ProgramC.P.E.バッハ ソナタ ハ長調 Wq.149 H.573:紹介 まずは春の宵の演奏会の幕開けに相応しい秀曲から。J.S.バッハ ソナタ 「音楽の捧げもの」BWV1079より :紹介 2曲目...
2018.04.17 15:00A.F.ドップラー ハンガリー田園幻想曲 作品26 フランツ・ドップラーはハンガリー生まれのフルート奏者兼作曲家で、指揮者としても活躍しました。 フルート奏者として19世紀を席巻した名手であり、ウィーン宮廷歌劇場の首席奏者、ウィーン音楽院の教授を務めました。 この時代はヴァイオリンのパガニーニに代表されるように、名手たちが自己の高い技術を駆使して見せびらかす(聴きびらかす?)華麗な楽...
2018.04.16 15:00B.バルトーク 15のハンガリー農民歌 Sz. 71 バルトークは20世紀のハンガリーを代表する作曲家、ピアニストで、自国の民俗音楽の研究に貢献しました。 20代の半ばに国際コンクールで良い結果が得られず、それが転機とってハンガリーの民謡採集を本格的に手がけるようになったのです。 中でも古い農民歌との出会いは、これまで強い影響を受けてきた西欧音楽からの解放、自己のスタイルを確立する出発...
2018.04.15 15:00F.プーランク フルートとピアノのためのソナタ FP.164 プーランクはミヨーやオネゲルら20世紀前半のフランスの作曲家の旗手らによるフランス6人組の一人です。 そのプーランクが残したフルートとピアノのためのソナタは20世紀のフルート作品の最高傑作の一つであり、彼の代表作ででもあります。 プーランクの創作は歌劇、管弦楽、室内楽、バレー、歌曲など主要な多分野におよびます。 歌曲を多く残したこと...
2018.04.13 15:00C.W.グルック 精霊たちの踊り 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より グルックはエマヌエルと同年生まれのドイツのオペラ作曲家で、これまでの歌唱中心のオペラから作品重視へと改革し、その後のオペラの源流を成しました。 グルックはマリア・テレジアに仕えオーストリアを拠点とし、さらに音楽教師を務めていたマリー・アントワネットに伴ってパリへと移ったのです。 「オルフェオとエウリディーチェ」はグルック...
2018.04.12 15:00J.S.バッハ ソナタ 「音楽の捧げもの」 BWV1079より 1747年に大バッハは子エマヌエルが仕えるフリードリッヒ大王の宮廷を訪問しました。 そして到着するなり大王より即興演奏のための主題を与えられたのです。 エマヌエルの父がどれほどのものか?大王の挑戦状でした。 子どもの名誉と雇用がかかっていますから、父親には責任重大(笑)。 渾身の演奏で大王やお抱えの楽士たちを驚かせたのでした。 ...
2018.04.11 15:00C.P.E.バッハ ソナタ ハ長調 Wq.149 H.573 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは、大バッハと亡くなった先妻との間に生まれた次男です。 鍵盤楽器奏者として才能を開花し、プロイセン王国の音楽好きの大王、フリードリッヒ二世に長く仕えました。またエマヌエルの命名者であり、尊敬していたテレマンが没した後、彼を継いでハンブルグ市の音楽監督に就任するなど、バッハの子どもの中で最も社会的に...